生物多様性への取組み
住友倉庫では、地球環境の保全が事業上の重要課題の一つであるという認識のもと、マテリアリティのテーマの一つに生物多様性の保全を掲げています。 また環境方針では、従業者一人ひとりが環境問題に対する意識を高め、環境保全活動に自主的に取り組めるよう環境教育に努めると定めています。当社はマテリアリティと環境方針に基づき、地球環境保全の貢献につながる生物多様性の保全の取組みを推進しています。
生物多様性への取組推進体制
生物多様性保全に向けた取組みは、社長を委員長とするCSR委員会の下部組織である環境部会の部会幹事である事業推進部を中心に活動を行っています。
生物多様性への取組み
施設建設時における影響評価
倉庫・不動産施設建設時には法令に基づく環境アセスメントの実施を遵守しています。
紙資源使用に係る影響の最小化
環境方針に掲げる環境に配慮した製品の購入および活用、また資源の保全・有効活用に努め、廃棄物の削減を推進する方針のもと、コピー用紙に関して、全社でペーパーレス化と森林認証紙の使用を推進しています。ペーパーレス化による生物多様性への影響の回避、森林認証紙の使用による持続可能な森林資源の利用の促進(影響の緩和)、森林の再生・保全を行う植林活動に参加するなどの取組みを通じて、紙資源使用に係る影響の最小化に努めています。
プラスチックの排出抑制、再資源化等の取組み
倉庫施設では、再生樹脂パレットや梱包資材(再生プラスチック100%)等のリサイクル資材の活用のほか、保管や輸送時に貨物を保護していたストレッチフィルムの一部を、協力会社との取組みによりマテリアルリサイクルを行うなど、プラスチックの排出抑制と資源の保全・有効活用に努めています。
倉庫拠点における水資源に対する取組み
2023年以降、一定年数経過した拠点において節水型トイレの導入を計画し、節水に取り組んでいます。
生物生息環境の保全・創出
特定外来生物に関連する水際対策
輸入貨物を取り扱う当社は、特定外来生物に関連する水際対策を行っています。法令に基づく検疫が適切に行われるよう手配を行うほか、特定外来種ヒアリ等の発生に注意を払い、環境省が公表する指針に基づき必要な措置を実施しています。
緑化
主要自社施設の大阪・南港東倉庫では、屋上部に1,400㎡、施設周辺の地上部に2,850㎡の緑化を施し、生物の生息空間の創出など、生物多様性の保全に配慮しています。
堺第7-3区「共生の森づくり」への参加(森林保全)
大阪府が主催する堺第7-3区「共生の森づくり」の活動にボランティアメンバーとして、参加実績があります。同活動は、産業廃棄物埋立処分場の特定区域に大阪近郊に生える固有の樹木を植樹し、土地を整備する活動で、生物多様性の保全に取り組んでいます。
須磨海岸クリーンアップ活動への参加(海洋保全)・地域清掃活動
神戸市で開催されている「須磨海岸クリーンアップ活動」にボランティアメンバーとして、参加実績があります。同活動は、海洋プラスチックごみの収集及び分析を行い、海洋プラスチック問題への対処や海岸の生物多様性の保全に取り組む活動です。そのほか、大阪市が主催する地域清掃活動に毎年参加し、都市部の生物多様性の保全・回復につながる活動を行っています。
住友倉庫では、ごみ問題を体感しながら「持続可能な社会」や「生物多様性」について学んでいます。実際に体験する機会の提供と、環境意識の向上や生物多様性に関心を持つきっかけを作ることを目的に環境ボランティア活動を企画・実施しています。