住友倉庫

保冷航空貨物輸送(特殊貨物事例)
国際物流メーカー様

事例分類
輸出入の事例/特殊貨物の事例
業種分類
化学工業品(電子部品用工程材)

Q課題

対象となる製品の輸送条件は、冷蔵温度帯を約4日間キープすること。小口の輸送なので、高価な保冷コンテナを借り切ることはコスト上、現実的でない。保冷コンテナを使うことなく、条件通りの高品質な輸送を低コストで実現させたいと考えている。

Aソリューション

保冷輸送を低コストで実現するには、ドライアイス梱包を施したうえで、空港での一時保管時に冷蔵・冷凍保管を行う航空会社の保冷サービスを併用するのが一般的です。ところが、この輸送法では航空運賃が割高になるうえ、ドライアイスの周辺は冷え過ぎるなど、この事例においては看過できない輸送品質上の問題が残ります。そこで、優れた保冷機能を持つ保冷材と梱包資材を組み合わせた特殊梱包を提案。温度解析シミュレーションソフトを利用することによって保冷効果を確認し、さらにお客様とともに通常のドライアイス梱包と比較する輸送テストを実施して、条件通りの輸送が行えることを実証しました。
本格輸送をスタートさせてからも条件が変わる度にテストを行い、低コストかつ高品質なオーダーメードのサービスをご提供し続けています。

POINT1
低コスト、高品質の輸送方法をご提案
POINT2
温度解析シミュレーションソフトを利用した保冷効果の事前確認

担当者の視点

輸送テストには、サンプル品を実際に梱包し、輸出してみるという行為が欠かせません。このため、お客様には、サンプルをご用意いただくこと、テストにかかるコストの負担、必要に応じての関係省庁への申請など、数々のご協力をお願いすることになります。しかし、この事例のように、そうしたご協力に対し補って余りあるメリットをご提供できるケースは少なくありません。今後も、お客様のご希望に寄り添い、よりよい輸送法を考案して実現に導けるよう、努力を重ねてまいります。

温度管理が必要な貨物

図:低コストと高品質の両立
グラフ:最適温度帯をキープ
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