複数拠点の生産・輸送状況等を一元管理し、売上増を実現(「非居住者在庫/輸出型」)
情報システム国際物流小売業様
- 事例分類
- 物流効率化・最適化の事例/輸出入の事例/海外展開の事例
- 業種分類
- 繊維/衣料品
Q課題
複数ある中国工場それぞれが生産した商品をアジア各地の販売先(消費地)へと三国間輸送。各シッパー(工場)が個別にクーリエ発送をするため高コストとなるうえ、品目、数量、受取日など事前情報が不足して販売計画が立てられず、販売機会のロスが生じている。
Aソリューション
スピードが求められる小口貨物などには便利な反面、高コストとなるクーリエ発送の常用を廃止。各工場からの商品を全て、上海にある当社の保税倉庫にいったん集約し、そこから先は、非居住者在庫サービスを活用して買手主導によるバイヤーズ・コンソリデーションを行うことで、物流コストの大幅な削減を実現しました。
同時に、ブラックボックス化していた発地業務を国際物流管理システムSWANによって見える化。これにより、リアルタイムな物流情報に基づいたスケジュール管理を行えるようになり、船便の定期化も実現できました。現在では、適正在庫のもと、事前に販売計画を立てられる体制が築かれ、コストダウンだけではなく売上の拡大にもつながっています。
- ●POINT1
- 非居住者在庫サービスを利用した出荷地(川上)での集約
- ●POINT2
- 三国間バイヤーズ・コンソリデーション(海外ドロップ)で経費削減
- ●POINT3
- WEBベースの国際物流管理システム(SWAN)で販売機会ロスを低減
担当者の視点
上海における輸出型倉庫の好例です。中国国内のベンダーは数十社もあり、ご相談を受けた時点では、販売先(消費地)の配送センターにおける混乱とムダは深刻でした。それを、当社の上海物流園区内の倉庫と国際物流管理システムとを組み合わせることで一気に解決に導くことができました。上海の倉庫は、短期間で荷が動く集約中継地として目覚ましい成果を上げています。
物流園区ドロップ業務
従来
各工場からバラバラに商品を各DCまでクーリエ輸送
- 高コスト
- 事前の出荷明細がわからない
- 納期スケジュールが不明
現在
上海物流園区(SWSH※)に貨物を集約
- 各工場の商品をコンテナに纏めて輸送、物流コストを削減
- 契約No.、品番、数量等の出荷商品情報をSWAN経由で事前確認。また、データ化してDC荷受け時のチェックリストとしても活用
- 船便の定期化
※上海住友倉儲有限公司