若手社員奮闘記

緻密なプランニングと想定外の事態にどう対応するか対応力と判断力が安全な荷役の要となる 関口 隆太 東京支店 海上業務第二課 法学部 法律学科卒 2022年入社

緻密なプランニングと
想定外の事態にどう対応するか
対応力と判断力が
安全な荷役の要となる

関口 隆太
東京支店 海上業務第二課
法学部 法律学科卒 2022年入社
STEP1
STEP1

コロナ禍をきっかけに物流業界の
魅力を再認識
国際複合一貫輸送を通して海外と関われる

コロナ禍をきっかけに日本を支える物流業界に興味を持ちました。また学生時代に国内外で国際交流のボランティアも経験していたので、海外の人と働くことへの興味もありました。実は両親がともに物流関係の企業に勤めており、忙しく大変そうなイメージがあったのですが、エッセンシャルワーカーとしての物流業の魅力や、住友倉庫の特色の一つである国際複合一貫輸送を通して、海外とも関わる仕事がしたいと思い入社を志望しました。
就職活動中は多くの会社が最終面接までオンライン面接だったのですが、住友倉庫は二次面接から対面の面接になりました。物流は現場でのコミュニケーションが欠かせない仕事です。人との関係を大事にする会社なのだと感じましたね。
1週間ほどの大阪本社での新人研修後は、希望していたフォアマン(船への貨物積み下ろし荷役の指揮監督)として東京支店海上業務第二課の青海CY(コンテナヤード)での勤務に。現在も青海CY・中央防波堤外側Y2ターミナルの2ヶ所でプランニング(船への貨物積み下ろしプラン作成)・フォアマン業務を担当しています。

STEP2
STEP2

日々違うコンテナ船の現場で学ぶ新鮮さ
デスクワークだけではないフォアマン業務

配属後はまず先輩の側で、安全で円滑なコンテナ船の積み付けを学びました。青梅CYは7年目くらいまでの年の近い先輩が多くいたので、固定の指導員がついてその人から教えてもらう、というのではなく、先輩方みんなで指導していただきました。今日はこの先輩についてこの船に、明日はあの先輩についてあの船に、と毎日違う経験ができ、いつも新鮮な思いで業務に取り組むことができましたね。また一時期フォアマン業務を離れ、荷捌業務(港への貨物搬出入手配)も担当していたので、CY業務全体の流れを理解することができました。
入社当時は事務所のパソコンで積み付けプランを考えることだけが仕事だと思っていたのですが、実際はコンテナの種類・重量、船のコンディションなどさまざまな点に留意しながら慎重にプランニングしなければなりません。また、組み終わったプランで船の船長に確認を行い、了承を得ても、いざ現場に出てみると想定外のことが起こるときもあります。事前に決められた出港時間を守るために今何ができるのか、思っていた以上に対応力や判断力が問われる仕事だと感じています。

STEP3
STEP3

小さなミスが大事故につながる可能性も
基本を疎かにせず、
常に頭の中で作業をイメージ

自分一人で担当を持つようになって間もない1年目の頃、2つのガントリークレーン(岸壁にある巨大なクレーン)で荷役を行うプランを組んだことがありました。当日の朝、現場からの指摘で、お互いのクレーンが干渉して同時に作業するのが不可能なプランだったことが発覚。作業手順を大幅に変え、なんとか帳尻を合わせて予定の出向時刻にも間に合いましたが、大丈夫だろうという思い込みが招いた結果でした。基本的なことを疎かにせず、しっかりと裏をとって確実に仕事をすることの大切さを痛感しましたね。
巨大なクレーンやコンテナを扱う現場は安全第一です。これは、先輩と初めて現場に出たときから何度も繰り返し指導されています。普段と違う特殊貨物の積み付けなどの場合は特に、船のどの辺りに作業員が立つか、足場は大丈夫か、貨物の安全性は確保されているか等、パソコンでプランニングするだけでなく、頭の中で考えるようにしています。小さなミスが人の命に係わりかねない大事故を引き起こす可能性があるので、常に「作業している場面を頭の中でイメージする」ことを意識して取り組んでいます。

STEP4
STEP4

無事に岸壁から離れていく船に達成感
幅広い視野を持って会社に貢献していきたい

悪天候や機械の故障など、現場は思った以上にイレギュラーが起こります。しかし、その後の予定に大きく影響が出るため、出港時間の遅れは絶対に避けなければなりません。積み込む順番や場所を変更すると同時に機械修理を手配するなど、緊張感のある現場は大変さもありますが、最終的に岸壁から離れて無事出港していく船を眺めていると、終わったー!と達成感を感じますね。
2年目になり、自分が担当する船もかなり多くなってきました。新人の頃は自分の担当する船しか見る余裕はありませんでしたが、今は事務所で起こっていることや先輩方の状況などにも気を配ることができるようになり、広い視野を持てるようになってきたと実感しています。
住友倉庫は輸送だけでなく倉庫にも強みを持っています。将来的には海上輸送だけでなく、倉庫の分野にも挑戦できればいいなと思っています。フォアマン業務の経験を活かし、もっと幅広い視点から会社に貢献できるように成長していきたいですね。

学生の皆さんへひとこと

就職活動は幅広い仕事や世界を知る
絶好の機会になる
範囲を狭めず、広い視野で会社をみてほしい

住友倉庫の仕事は、リモートではなく現場に出ているからこそ、自分で考え効率的に仕事を進めていくことができます。自分で監督責任を持って仕事をしたいと思っている人は、やりがいを持って働ける会社だと思いますよ。
就職活動では範囲を狭めずに、幅広い業界に目を向けてみてください。私も住友倉庫に入社し、本当にさまざまな人や仕事に出会いました。自分の船に誇りをもって働いている外国人の船長、安全に貨物を運んでほしいと願う荷主、船のスケジュールを決める船会社、安全な荷役に注力する作業会社の班長、不正が起こっていないかチェックする公的機関等、学生時代には知らない存在でした。
仕事について深く考えるのに、就職活動はとてもいい機会です。一つの会社で生涯働くかもしれないですし、転職して新しい一歩を踏み出すかもしれませんが、学生のうちにできることを楽しみ、真剣に自分の将来について考えてみてほしいですね。