港湾運送事業

国際物流の最前線に立ち緻密な思考力と冷静な判断力でスムーズな物流の流れをつくる 岩本 龍樹 Tatsuki Iwamoto 大阪支店 海上業務課 経済学部 経済学科卒 2013年入社

国際物流の最前線に立ち
緻密な思考力と冷静な判断力で
スムーズな物流の流れをつくる

岩本 龍樹 大阪支店 海上業務課 経済学部 経済学科卒 2013年入社

現在の仕事内容

大阪湾の南港C6コンテナターミナルにおいてコンテナ船・在来船のフォアマン業務を担当。具体的には輸出入貨物の船積み・陸揚げの本船荷役プランを組み、それに基づいて現場で荷役の指揮・監督を行っています。本船出港までの限られた時間の中で安全かつスピーディーに荷役を進めるためには、緻密なプランニングが不可欠。積み付けのバランスや寄港地でのスムーズな荷役をシミュレートしながら荷役プランを作成しています。
自分では完璧と思う荷役プランでも、最終判断を下すのは本船のチーフオフィサー。時には「バランスが悪い」と一蹴されることもあります。また、荷役のときに現場作業員からも様々な指摘を受けます。一つの方向からのアプローチに固執してしまうと、ベストな解決策や提案を導き出せなくなってしまう可能性があるため、常に物事を多面的に見るように心がけています。
今でも大勢の経験豊富な現場作業員に自分のアイデアを納得してもらった上で、一つのゴールに導くことは難しく思います。しかしその分、自分の思い描いた通りに作業が終了した時は、安堵の気持ちと共に達成感と高揚感を覚えます。

※ 在来船:クレーンを装備した船でコンテナに入らない重量物や長尺物の積込みが可能。荷役に多くの人手や時間がかかる。

印象に残った仕事

入社してしばらく経った頃、お客様と電話でコンテナ貨物の引渡しの打合せをした時のことです。ある業界用語が、自分が意図した意味とお客様の意図する意味がまったく異なり、作業当日に段取りが大きく狂うという事態が発生し、大慌てとなったことがありました。
貨物の輸送には特殊なトレーラーが必要だったのですが、先方には伝わっておらず、その手配に3時間も費やしてしまいました。本船が1日遅延していた上、急ぎの貨物だったため、一時はどうなることかと思いましたが、上司や先輩の助けもあって事なきを得ました。
この一件では、自分本位であったことを反省し、“誰の”、“何の”ための仕事なのかを考えることの大切さを学びました。それ以来、いかなる場合でも自分本位の仕事とならないように丁寧な対応を心がけています。 この仕事をする上では、協力会社とは同じゴールへ向かっていても、その過程で立場が違えば意見の齟齬も出てきます。その場合でも相手の意見を尊重し、譲れないポイントは真摯に説明し、歩み寄ることを大切にしています。

キャリアパス

2013年
4月

2013年4月

入社後、大阪支店海上業務課に配属。南港C6ターミナルヘ

港湾運送業務の基礎を習得。
コンテナ船、荷役、通関業務などの専門用語が分からない状態からのスタート。先輩のサポートをしながらイチから学んでいきました。

2013年
8月

2013年8月

夢洲コンテナターミナルへ異動

コンテナ貨物の現場指揮に従事。
夢洲に異動になってからは、荷役プラン作成から現場の指揮・監督まで、一連の業務を一人で担当するようになりました。

2016年
1月

2016年1月

再度、南港C6ターミナルへ

ウエストウッドシッピングラインズの複雑な荷役に挑戦。
ウエストウッドシッピングラインズの本船は、コンテナ貨物と在来貨物を一緒に積める特殊な船。
コンテナ貨物と在来貨物の両方の荷役プランを作成し、現場ではそれらを同時進行させるため、段取りが非常に難しく、毎日が挑戦の連続です。

※ Westwood Shipping Lines, Inc. 住友倉庫の北米グループ企業(当時)であり北米と日本・韓国・中国間の海運業を営む。

プライベート

平日は1日中座りっぱなしの時もあり、休日の夜は飲み歩くことも多いので、休日の予定のない時間はなるべく体を動かすようにしています。学生時代はバスケットボール、フットサル、スノーボードといったハードなスポーツを趣味にしていましたが、最近は年齢のせいか、ゴルフ、サイクリングなどソフトなスポーツに移行してきています。
実はバスケットボールは小学校から大学まで続けてきたのですが、特技と胸を張って言えるかどうかは微妙なレベルですね(笑)。

私の求める人物像

私の求める人物像

アイデアを創造し、それを楽しむことができる人

一つのアイデアにいくら時間をかけても、それがお客様のため、自社のためにならなければ意味がありません。またそれがベストな選択であるとも限りません。簡単なことではないですが、幾つものアイデアを創造し、ベストな選択を見出すことを楽しめる人と一緒に仕事がしたいですね。
学生の皆さんには、あらゆる人との人間関係を形成しておくことをお勧めします。学生時代は自分の環境の中だけで生活できますが、社会人になって、会社での生活、特にお客様をはじめとする取引企業相手ではそれは許されません。担当者ベースの会話では、相手の仕事能力もさることながら、その“人”自身を見られる方も多くいらっしゃいます。学業は言うまでもなく大切ですが、それとは別にいろいろな人との人間関係を楽しんでみてください。