住友倉庫と歩んだ10年

歩んできたすべての部署の経験が今の自分を形づくるさまざまな知識を生かして自分にしかできない仕事を
大学のゼミで学んだ、色々な企業の技術革新が連鎖的に起こることで経済が発展していく、という「イノベーションの群発」の考えに共感し、多種多様な業界と関わる物流業を志望した。現場、システム、経理と全く違うジャンルを渡り歩く自身も、多様な経験を活かしてイノベーティブな仕事を生み出している。
歩んできたすべての部署の経験が今の自分を形づくるさまざまな知識を生かして自分にしかできない仕事を
01 経理部 主計課 木下 拓耶/ 経済学部経済学科 2011年入社
01 経理部 主計課 木下 拓耶/ 経済学部経済学科 2011年入社
大学のゼミで学んだ、色々な企業の技術革新が連鎖的に起こることで経済が発展していく、という「イノベーションの群発」の考えに共感し、多種多様な業界と関わる物流業を志望した。現場、システム、経理と全く違うジャンルを渡り歩く自身も、多様な経験を活かしてイノベーティブな仕事を生み出している。

キャリアパス

2011年
入社

2011年入社

大阪支店南港第一営業所

大手電子部品メーカーの電子部品の入出庫業務を担当。

2015年
4月

2015年4月

大阪支店南港北営業所

引き続き大手電子部品メーカーの電子部品の入出庫業務を担当。

2017年
4月

2017年4月

大阪支店輸入営業課

化学製品から食品まで、さまざまな分野の輸入荷捌業務を担当。

2018年
6月

2018年6月

情報システム部東京情報システム課

自社開発ソフトウェアの管理等を担当。

2020年
10月

2020年10月

経理部主計課

主に固定資産、施設保険の業務に携わる。

1~7年目

1〜7年目

入出庫業務のスペシャリストへ。正確なやり取りでお客様との信頼関係を築く

入出庫業務のスペシャリストへ。
正確なやり取りでお客様との
信頼関係を築く

最初に配属された南港第一営業所流通センターは、大手電子部品メーカー様の電子部品だけを扱う配送センター。電子部品は非常に細かく、繊細な作業が必要です。輸送手段もさまざまで、一般的な海上貨物から、依頼がきたその日のうちに関西国際空港まで出荷しなくてはならない航空貨物まで、柔軟かつ迅速な対応が求められました。
また当社のシステムだけでなく、お客様の社内システム在庫にも関わる機会がありました。異動当初はそれぞれのシステムで入出庫のタイミングや例外的な在庫の考え方に違いがあることなどにより、在庫数量に差異が生じてお客様からお叱りを受けることも。しかし、日々の棚卸や正確な作業、トラブル要因の解明・改善などを重ねることで、徐々に信頼を獲得していきました。
異動先の南港北営業所は以前と比べて非常に大きな配送センターで、入出庫業務だけでなく国内配送先への仕分けも行っていました。ハブのような存在の配送センターだったので関わる人も多く、現場作業員の負担やお客様の要望など、それぞれが求めることの間でバランスを取るのが難しい場合もありました。お互いの立場を尊重し、皆がメリットを感じてもらえるような調整を根気強く行っていましたね。
他の貨物についても学んでみたいという思いを持っていたところ、7年目に輸入営業課へ。ここでは、輸入されてくる荷物を国内に配送手配する荷捌業務がメインとなります。化学製品から食品まで多様な商品を扱うので、幅広い知識が必要になります。また輸入製品の手続きは煩雑で、税関などの官公庁に提出しなければならない書類を見落とすと、輸送に大きな影響が出ます。失敗を繰り返しながら一つひとつ学んでいきましたね。忙しい部署だったので、もう少し効率的にできないかとシステムを考えるきっかけも、この部署の経験からでした。

8年目~

8年目〜

入出庫業務や荷捌業務の経験が生きる。現場を知るからこそ、効率的なシステムを生み出せる

入出庫業務や荷捌業務の経験が生きる。
現場を知るからこそ、
効率的なシステムを生み出せる

8年目の異動先は東京本社の情報システム部。大学時代に少しだけプログラミングの授業は受けていましたが、今までとは全く違う業務に最初は戸惑いもありました。配属当初は知識も乏しくできることも限られていましたが、小さな業務から少しずつ覚えていき、デバッグ作業を行ったり、他の方が組んだプログラムのデバッグを行いながら、当社のシステムがどのように動作しているかを学んだり、ちょっとした改修や汎用システムのカスタマイズを行ったり、色々と実践しながらステップアップしていった感じです。
ある時、荷捌部門がエクセルで管理していた配送スケジュール表をシステム化しようという話になりました。複数人で使用することを想定していなかった従来のスケジュール表は、同時にファイルを開くこともできず使い勝手がよくなかったので、より機能的な社内システムを構築することになったのです。コンテナをどこにいつまでに運ぶ、といったスケジュールをリアルタイムで同時に管理できるようになり、荷捌業務を効率化できたと思っています。
また職場に常駐している関係会社のエンジニアと一緒に、税関から受信したデータや書類を管理するシステムも作成しました。税関からの受信内容は荷捌担当者に自動的にメールされるほか、輸出入の許可内容を検索できるようになったため、業務の効率化に役立っています。
入出庫業務や荷捌業務を経験した自分だからこそ、どこを改善すれば業務を進めやすくなるかが分かります。現場での経験を、システム開発という業務で大いに生かすことができたと感じています。

10年目~現在

10年目〜

思わぬタイミングで経理部主計課に異動。専門的な知識やルールに四苦八苦しながら成長する日々。

思わぬタイミングで経理部主計課に異動。
専門的な知識やルールに
四苦八苦しながら成長する日々。

ちょうど荷捌システムの開発途中での異動だったので驚いたのを覚えています。主計課では固定資産や施設保険などを担当することとなり、今までの経験や知識を生かすことができないのではと考えていました。しかし、ソフトウェアの会計処理やネットワーク機器等の管理は主計課の業務と密接に繋がっており、日々の業務に活用できていると感じます。
主計課では会計・税務関係、監査対応、固定資産などに関わる業務を行っており、私自身は固定資産台帳の管理や設備投資額・減価償却費の実績資料や予算の基礎資料の作成、施設保険の付保や保険金の請求などを担当しています。量があるのでスピーディーにかつミスなく処理する能力が求められますし、専門的な知識や法律、ルールなど覚えなければならないことも多く、自分一人で判断がつかない場面も多々あります。しかし、ただ上司や同僚に質問するだけでなく、自分なりに判断材料を集め、答えを持った上で相談するように心掛けています。特に固定資産の事務の一部はシステム化により効率化できそうなところもあるので、どのように実現しようか・・・などと考えることも。経験を生かしながら、今後も新たな業務にチャレンジしていきたいですね。

次の10年に向けたビジョン・目標次の10年に向けたビジョン・目標

私が簿記を学び始めたのは経理部に異動してからで、まずは3級を取得、そして先日2級に合格したばかりです。当社の連結会計や税務等を担当するにはまだまだ知識が足らず、更なるレベルアップが必要だと実感しています。また、会計基準や税制は目まぐるしく変動するため、情報のアップデートが欠かせません。有価証券報告書の内容なども、SDGsの取り組みについて盛り込む必要が出てきて従来通りとはいかず、より幅広い知識や対応力が求められます。目の前の仕事に真摯に取り組みつつ、さまざまな業務に対応できるよう、将来的には簿記1級相当まで知識を高めて、業務の幅を広げていきたいですね。
物流業は古くからある業界ですが、お客様の要望や取り巻く環境は日々刻々と変化しており、柔軟で迅速な対応が求められています。多種多様な業界と関連するイノベーティブな物流の世界で、今後も自分の経験値を積み重ねていきたいです。