




2006年
入社
2006年入社
一般貨物の入出庫業務を担当。作業会社や船会社の手配といったアレンジ業務に携わる。
2007年
4月
2007年4月
大手電子部品メーカーと2006年に設立した合弁会社に常駐。
輸入オペレーションシステムの立ち上げ支援および海外輸入業務の立ち上げ。
2009年
1月
2009年1月
引き続き合弁会社に常駐し、輸出ドキュメントセンターの業務に管理者として従事。
2013年
12月
2013年12月
合弁会社の社員として、輸出システム開発や立上げ支援に携わる。
2016年
7月
2016年7月
一般航空貨物の営業職として、既存顧客への提案および新規顧客開拓に携わる
1年目
物流は、産業や国民の生活を支えるためになくてはならないもの。モノを運ぶ、保管するといった「できて当たり前」と考えられていることを着実にやり遂げる仕事に惹かれたのが、物流業界を志望した動機でした。最初に配属された名古屋港営業所は、まさに物流の最前線。輸出する貨物を集めて、コンテナ詰めや船会社に持っていくアレンジをするのが私の業務でした。作業を委託している協力会社との打ち合わせや、自社の営業セクションとの調整が中心で、この「調整」が、その後もずっと私の仕事のキーワードになります。
当時は前年に愛知万博が開催され、名古屋港の取扱貨物が増えていた時期。倉庫の作業スペースや人員確保に苦慮し、お客様の要望に応えるために、作業会社に頼み込んで何とか作業日を確保してもらうことも少なくありませんでした。まだわからないことの方が多く、上司や先輩にはずいぶん助けてもらいましたが、「助けてもらうのは恥ずかしい」という意識がどこかにあったのでしょうか、上司への報告・連絡・相談が遅れ、周囲に迷惑をかけてしまうこともありました。
例えば、貨物の出庫指示の日を間違ってしまい自力で解決しようと奔走しましたが、思った以上に時間がかかり、上司へ報告したときはトラックが出てしまった後で、結果、お客様にも作業員の方にも余分な作業をお願いする羽目になってしまいました。こうした失敗は入社動機になった「当たり前のことを着実に」とは程遠いもの。上司・先輩から「少しでも危ないと思ったら、気軽に声をかけて」とアドバイスを受けて以降は、報・連・相を確実に行い、「着実」な結果につなげることで、お客様からの信頼確保に努めています。
2~7年目
2年目に異動した部署での仕事は、「転職した」と思うほど、それまでの仕事とは全く違うものでした。その前年、従来からのお客様であった大手電子部品メーカーと当社は、先方の商品物流に特化した合弁会社を設立。グローバルな物流機能を高めたい先方と、中華圏を中心に海外事業の拡大を図りたい当社、双方の発展を目指すことが新会社に求められた役割でした。
最初に与えられた私の任務は、住友倉庫の社員として合弁会社に常駐し、輸入オペレーションシステムを立ち上げ、海外輸入業務の拡大を支援すること。立ち上げるシステムが現行システムと相違なく動くか検証し、不具合があれば社内のシステム部門につないで改善したり、システムを使って事務作業をするスタッフに使い方の指導をしたりと、システム部門とユーザーの間の懸け橋として、双方の意見や要望を「通訳」するような仕事でした。
4年目からは輸出オペレーション業務に携わる10名前後のスタッフの管理者として、業務を指揮するようになりました。先方の工場から海外の出荷先まで滞りなく商品を運ぶには、輸出のタイミングにあわせて輸出書類を作成する必要がありますが、生産の遅れや災害の発生など様々な要因で予定通りにいかないことがあります。そうした際にスタッフから相談を受け、倉庫にかけあって出庫を急いでもらうなどの「調整」を行うのですが、双方の主張の折り合いがつかず、ぶつかることもしばしば。しかし、何とか交渉して遅れを最低限に留め、先方の物流担当者から「ありがとう。さすが住友倉庫だね」といった声をかけていただくと苦労も吹き飛びました。若いうちにリーダー的な役割を任されたことで、調整力や交渉力、リーダーシップなどが磨かれていった時期でもありました。
8年目~現在
さらにその後、今度は出向すなわち合弁会社の社員として、輸出システムの開発や立上げ支援に携わりました。調整役という役割は変わりませんでしたが、より先方側の立場でシステムを開発・構築するという点が、それまでとは大きく異なりました。また、システムを使うユーザー側から作る側へと、立場も変わりました。
システムの開発や改善では、システムを使うユーザー側の声に触れてきたそれまでの経験が活きましたね。スタッフの声から操作性の改善や必要な機能を追加して、業務効率やコスト削減につながるシステムにできたのではないかと自負しています。
また、輸出システムは受発注システムともつながっており、先方の営業活動の源流である商品の受発注プロセスに触れ、システムの開発・立ち上げに携われたことは大きなやりがいでした。何より、お客様のそばで長年業務に従事したことで、お客様が物流会社に何を求めているのかを理解し、イメージしやすくなったことは、大変貴重な経験でした。
合弁会社が設立されて10年以上が経ち、その間、先方の国内外の物流拠点は増え、グローバルな商品物流の拡大とともに、住友倉庫も海外事業を拡大することができました。振り返ると、合弁会社と自社、そして私自身が成長・発展・繁栄するために全力を注ぎ、前例がない中毎日が無我夢中でしたが、経済の一端を担えたスケール感や、自分がレールを敷くという意義のある仕事を任せてもらったと感謝しています。
今は新たに営業職としての仕事が始まったばかり。お客様の立場がわかるという強みを最大限活かし、航空貨物にかかわらず、物流のことなら何でもお客様に相談していただけるような存在を目指していきたいと思っています。